【プロ解説】後催眠とは?覚めても続く催眠術の仕組みとかけ方
- 後催眠ってなに?
- 覚めた後も催眠術にかかるの?
- やり方を教えて欲しい!
後催眠は、
催眠から覚めた後も効果が続く催眠術として
非常に注目度が高い催眠術です。
しかし、後催眠は、
催眠術師の一部が口伝で教わるだけで、
これまで詳しい解説はありませんでした。
今回は、プロ催眠術師歴10年で
日本最大の催眠術スクールの代表が
「後催眠」について詳しく解説します。
この記事を読めば、
「後催眠とは何か?」から
「後催眠のかけ方」まで分かります。
後催眠ができるようになると、
催眠術の効果を持続させる方法も分かるので、
今から詳しく解説していきます。
目次
後催眠とは?覚醒後に発動する催眠術
一般的には、
「覚醒後に効果が発動したり、効果が続く催眠術」
と紹介されることが多いです。
例えば、「後催眠」で検索すると、
次のように紹介されています。
【後催眠現象】
引用:コトバンク
心理学で、被験者が催眠からさめた後までも、催眠の効果が残っているために生じるさまざまな心理現象。
【後催眠暗示】
引用:goo国語辞書
覚醒後にある行為をするように、催眠状態中に与える暗示。
ただし、通常の催眠術も
覚醒後に効果を発動させることが多いです。
また、呼び方も
「ごさいみん」や「こうさいみん」など
両方の呼び方がありますが、
「ごさいみん」と呼ぶ
催眠術師が多いです。
通常の催眠術との違い
「後催眠」と「通常の催眠術」では、
何が違うのでしょうか?
通常の催眠術が「基本編」とすれば、
後催眠は「応用編」です。
なのでまずは、
基本となる催眠術のかけ方を
しっかりと押さえておきましょう。
※通常の催眠術のかけ方はこちらをご参考ください
⇒【TV出演のプロが暴露】簡単な催眠術のかけ方を初心者向けに公開!
それでは、今から
「通常の催眠術」と「後催眠」の違いを
解説していきます。
大きく違う点は、次の2つです。
①催眠術の発動タイミング(スイッチ)が遅い
通常の催眠術の場合は、
「3つ数えると、〇〇になります」
というスイッチを指定することが多いです。
しかし、後催眠の場合は、
「あなたが家に帰って鏡を見ると、〇〇になります」
など、催眠術の発動するタイミング(スイッチ)が
遅いのが特徴です。
このように、通常の催眠術よりも
発動するタイミングが「後」になるので、
「後催眠」と呼ばれるようになりました。
②健忘の催眠術を同時にかける
後催眠のもう一つの特徴として、
催眠術をかけたことを忘れさせる催眠術(=健忘)を
同時にかけることが挙げられます。
体験者は、
催眠術をかけられたことを
忘れてしまうのですが、
スイッチをきっかけに
催眠術は発動します。
例えば、
「後ろを振り向く」という
後催眠をかけられていると、
スイッチのたびに、
後ろを振り向いてしまいます。
この時、体験者は、
後ろを振り向いた原因が
催眠術だと把握できないので、
他の理由を述べる場合が多いです。
例を挙げると、
「後ろが急に気になって・・・」
「後ろに気配がしたので・・・」
などです。
このように、
健忘の催眠術を同時に行うことが、
通常の催眠術との違いになります。
また、「①発動タイミングが遅い」の場合だけでも、
「後催眠」と呼ぶことはあるのですが、
「完全な後催眠」は、
- ①発動タイミングが遅い
- ②健忘をかける
の両方を満たす必要があります。
後催眠のかけ方
次は、後催眠のかけ方を
ご紹介します。
動画を見てもらうのが
一番分かりやすいと思うので、
まずは動画をご覧ください。
動画で後催眠を見る!
いかがだったでしょうか?
今回の動画は、
「①発動タイミングが遅い」の
後催眠のかけ方なのですが、
体験者の方は、
自分がなぜ立ってしまうのか
理解していません。
これは、「健忘」を入れていなくても、
催眠術に深くかかることで、
健忘の状態に自然となっているためです。
(これを「自然健忘」と言います)
催眠術では「自然健忘」もよく起こりますが、
完全な後催眠をかけるためには、
健忘をしっかりと宣言する方が良いでしょう。
テンプレートで覚える!
軽く目を閉じてください。
3つ数えると目が覚めます。
目が覚めるとあなたは、
この部屋の誰かが手を叩くと
立ち上がってしまいます。
1つ、2つ、3つ、
ハイッ!
<解除>
3つ数えると、
あなたにかかっていた催眠術は
解けてしまいます。
1つ、2つ、3つ、
ハイッ!
ワンポイントアドバイス
後催眠も、瞬間催眠と同じく、
応用技の分類に入ります。
なのでまずは、
基本的な催眠術のかけ方を
しっかりとマスターしましょう。
その上で、
「スイッチ」を
通常と変えてみるなど、
少しずつ応用させて
練習するのがオススメです。
【コラム】後催眠は3レベルのどれに分類される?
※参考:【全25種類の催眠術を一挙に紹介!】3レベル分類法でスッキリ理解!【永久保存版】
「後催眠」は、催眠術の種類ではなく、
かけ方の違いなので、
3レベルの分類には当てはまりません。
ただし、無理やり分類するとすれば、
「完全な後催眠」をかける場合は
「健忘」の催眠術を同時にかけるので、
「記憶系」の催眠術と
言えるかもしれません。
まとめ
「後催眠」と「通常の催眠術」の違い
- ①催眠術の発動タイミング(スイッチ)が遅い
- ②健忘の催眠術を同時にかける
後催眠は、催眠術の中では「応用技」に入る。
まずは、通常の催眠術のかけ方を覚えてから、
「スイッチ」を徐々に変えてみるなどして
練習するのがオススメ。
「催眠術のかけ方」を
もっと詳しく知りたい方は、
まずはこちらをお読みください。