【プロ解説】催眠術でよく使う「閉眼法」と「凝視法」を徹底比較!違いは「準備」にあった!
- 閉眼法と凝視法ってなに?
- この2つは何が違うの?
- 他の方法は無いの?
催眠術の代表的なかけ方に
「閉眼法」と「凝視法」がありますが、
この2つの違いを知らずに
催眠術をかけていませんか?
実は、催眠術の種類ごとに
相性の良い「かけ方」があります。
相性の良い方法を知ることで、
成功率をより上げることができるので、
今から詳しく解説していきます。
また、「閉眼法」と「凝視法」以外に、
「第三の方法」も存在するので、
最後に+αでご紹介します。
〇〇法とは?「準備」を指す言葉
そもそも、
「〇〇法」と呼ばれるものは
一体どういったものなのでしょうか?
結論から言うと、
〇〇法とは、催眠術をかける前の
<準備>のことを指します。
催眠術を掛ける時は、
「宣言」⇒「スイッチ」⇒「追い込み」⇒「確認」⇒「解除」
の5つの手順に従ってかけていきます。
※催眠術をかける流れの全体像は、
こちらの記事をご参考ください。
⇒【TV出演のプロが暴露】簡単な催眠術のかけ方を初心者向けに公開!
しかし、実は、
「5つの手順」のさらに前に、
「準備」という段階が存在します。
そして、催眠術を掛ける準備段階として、
- 閉眼法:目を閉じてもらう
- 凝視法:どこか一点を集中してもらう
の2種類がよく使われるのです。
なぜ、催眠術をかける前に
準備をするのかと言えば、
催眠術師の言葉に
より集中してもらうためです。
目を閉じてもらうか、
一点を凝視してもらうことで、
余計な視覚情報などが入らなくなり、
催眠術師の言葉に集中してもらえます。
なので、催眠術をかける前には、
「閉眼法」か「凝視法」のどちらかの方法を
選択することが多いのです。
それでは、ここからは、
「閉眼法」と「凝視法」について
一つずつ詳しく見ていきましょう。
閉眼法とは?目を閉じた状態で催眠術をかける
催眠術をかける際の代表的な方法が
「閉眼法」です。
「閉眼法」で催眠術をかけている動画があるので、
どうぞご覧ください。
【閉眼法の例】
<準備>
軽く目を閉じてください。
<宣言>
3つ数えて目が覚めると、
椅子から立てなくなります。
<スイッチ>
1つ、2つ、3つ、
ハイッ!
<追い込み>
もう絶対に立てません。
<確認>
立てないですよね?
<解除>
3つ数えると、
立てるようになります。
1つ、2つ、3つ、
ハイッ!
もう立てますよ。
このように、
「宣言」⇒「スイッチ」⇒「追い込み」⇒「確認」⇒「解除」
の5つの手順の前に、
<準備>の段階として
目を閉じてもらいます。
このかけ方を
「閉眼法」と呼びます。
凝視法とは?一点を凝視した状態で催眠術をかける
「凝視法」の場合は、
準備段階の時に、
どこか一点を凝視してもらいます。
「凝視法」のかけ方は、
こちらの動画をご参考ください。
【凝視法の例】
<準備>
親指の爪の一点を
ジーっと見てください。
ジーっと見ていると、
意識が集中していきます。
<宣言>
意識が集中してくると、
手がドンドンと固くなっていきます。
3つ数えると、
手が石になって開かなくなります。
<スイッチ>
1つ、2つ、3つ、
ハイッ!
<追い込み>
もう絶対に手が開きません。
<確認>
開かないですよね?
<解除>
3つ数えると、
手が開くようになります。
1つ、2つ、3つ、
ハイッ!
もう開きますよ。
このように、
一点を凝視してもらってから、
催眠術をかけていきます。
このかけ方を
「凝視法」と呼びます。
閉眼法と凝視法の違いは?
催眠術を掛ける時は、
「閉眼法」or「凝視法」のどちからの方法を
選択することが多いです。
そして、
「閉眼法」と「凝視法」には、
それぞれ得意な催眠術があります。
凝視法の代表例は、
- 手が開かない催眠術
- 腕が曲がらない催眠術
- ペットボトルが重くなる催眠術
などです。
現象が起こる対象物が明確な場合は、
その対象物を凝視してもらうことが多いです。
一方で、閉眼法の代表例は、
- リラックス系の催眠術
- 名前を忘れる催眠術
- 好きな芸能人が見える催眠術
などです。
リラックス系の催眠術の場合は、
目を閉じてもらった方がリラックスしやすいので、
よく用いられます。
あと、記憶系の催眠術や、
何かをイメージする催眠術の場合も、
一度目を閉じてもらった方が
成功率が高くなります。
また、催眠術の種類を
3つのレベルに分けて、
閉眼法と凝視法の相性を考えると、
次の表の通りになります。
運動系 | 感情・感覚系 | 記憶系 | |
閉眼法 | △ | 〇 | 〇 |
凝視法 | 〇 | 〇 | △ |
ただし、運動系の催眠術でも、
「椅子から立てない催眠術」の場合は
閉眼法がよく使われるので、
あくまでも
傾向のお話になります。
また、全ての催眠術は、
どちらの方法を選択しても
掛けることができます。
なので、
「閉眼法」と「凝視法」の両方のかけ方を
一度試してみることをお勧めします。
第三の方法「開眼法」とは?
最後にもう1つ、
別の方法をご紹介します。
「開眼法」と呼んでいますが、
「目が開いた状態で催眠術をかける方法」も
存在します。
例えば、
「手が壁から離れなくなりました。
ピタッとくっついて離れません。」
といきなり掛けても、
本当に手が離れなくなります。
この時は、別に目を閉じているわけでもないし、
一点を凝視してもらっていたわけでもありません。
普通に目を開いている通常の状態なのに、
催眠術師にいきなり言われて
すぐにかかりました。
なので、
「目を閉じる」
「一点を凝視してもらう」
というのは、あくまでも、
催眠術をかける準備のお話です。
本当に大事なのは【5つの手順】なので、
「〇〇法」というのは準備だと
捉えておいてください。
まとめ
- 〇〇法は、催眠術の準備段階を指す言葉
- 閉眼法は、目を閉じてもらう
- 凝視法は、一点を凝視してもらう
- 催眠術の種類ごとに相性の違いはあるが、
全ての催眠術はどちらでも掛けることが可能 - 開眼法(目を開けた状態)で
催眠術を掛けることも可能
「催眠術のかけ方」を
もっと詳しく知りたい方は、
まずはこちらをお読みください。