【プロ解説】催眠術でよく使う「閉眼法」と「凝視法」を徹底比較!違いは「準備」にあった!
- 閉眼法と凝視法ってなに?
- この2つは何が違うの?
- 他の方法は無いの?
催眠術の代表的なかけ方に
「閉眼法」と「凝視法」がありますが、
この2つの違いを知らずに
催眠術をかけていませんか?
実は、催眠術の種類ごとに
相性の良い「かけ方」があります。
相性の良い方法を知ることで、
成功率をより上げることができるので、
今から詳しく解説していきます。
また、「閉眼法」と「凝視法」以外に、
「第三の方法」も存在するので、
最後に+αでご紹介します。
〇〇法とは?「準備」を指す言葉
![催眠術の閉眼法と凝視法](https://sso-school.com/wp-content/uploads/2021/11/hypnosis-eye-closure-and-gaze.jpg)
そもそも、
「〇〇法」と呼ばれるものは
一体どういったものなのでしょうか?
結論から言うと、
〇〇法とは、催眠術をかける前の
<準備>のことを指します。
催眠術を掛ける時は、
「宣言」⇒「スイッチ」⇒「追い込み」⇒「確認」⇒「解除」
の5つの手順に従ってかけていきます。
※催眠術をかける流れの全体像は、
こちらの記事をご参考ください。
⇒【TV出演のプロが暴露】簡単な催眠術のかけ方を初心者向けに公開!
しかし、実は、
「5つの手順」のさらに前に、
「準備」という段階が存在します。
そして、催眠術を掛ける準備段階として、
- 閉眼法:目を閉じてもらう
- 凝視法:どこか一点を集中してもらう
の2種類がよく使われるのです。
なぜ、催眠術をかける前に
準備をするのかと言えば、
催眠術師の言葉に
より集中してもらうためです。
目を閉じてもらうか、
一点を凝視してもらうことで、
余計な視覚情報などが入らなくなり、
催眠術師の言葉に集中してもらえます。
なので、催眠術をかける前には、
「閉眼法」か「凝視法」のどちらかの方法を
選択することが多いのです。
それでは、ここからは、
「閉眼法」と「凝視法」について
一つずつ詳しく見ていきましょう。
閉眼法とは?目を閉じた状態で催眠術をかける
![催眠術の閉眼法](https://sso-school.com/wp-content/uploads/2021/11/hypnosis-eye-closure.jpg)
催眠術をかける際の代表的な方法が
「閉眼法」です。
「閉眼法」で催眠術をかけている動画があるので、
どうぞご覧ください。
【閉眼法の例】
<準備>
軽く目を閉じてください。
<宣言>
3つ数えて目が覚めると、
椅子から立てなくなります。
<スイッチ>
1つ、2つ、3つ、
ハイッ!
<追い込み>
もう絶対に立てません。
<確認>
立てないですよね?
<解除>
3つ数えると、
立てるようになります。
1つ、2つ、3つ、
ハイッ!
もう立てますよ。
このように、
「宣言」⇒「スイッチ」⇒「追い込み」⇒「確認」⇒「解除」
の5つの手順の前に、
<準備>の段階として
目を閉じてもらいます。
このかけ方を
「閉眼法」と呼びます。
凝視法とは?一点を凝視した状態で催眠術をかける
![凝視法の催眠術](https://sso-school.com/wp-content/uploads/2021/11/gaze-hypnosis.jpg)
「凝視法」の場合は、
準備段階の時に、
どこか一点を凝視してもらいます。
「凝視法」のかけ方は、
こちらの動画をご参考ください。
【凝視法の例】
<準備>
親指の爪の一点を
ジーっと見てください。
ジーっと見ていると、
意識が集中していきます。
<宣言>
意識が集中してくると、
手がドンドンと固くなっていきます。
3つ数えると、
手が石になって開かなくなります。
<スイッチ>
1つ、2つ、3つ、
ハイッ!
<追い込み>
もう絶対に手が開きません。
<確認>
開かないですよね?
<解除>
3つ数えると、
手が開くようになります。
1つ、2つ、3つ、
ハイッ!
もう開きますよ。
このように、
一点を凝視してもらってから、
催眠術をかけていきます。
このかけ方を
「凝視法」と呼びます。
閉眼法と凝視法の違いは?
![催眠術における閉眼法と凝視法の違い](https://sso-school.com/wp-content/uploads/2021/11/differences-between-eye-closure-and-gaze-in-hypnosis.jpg)
催眠術を掛ける時は、
「閉眼法」or「凝視法」のどちからの方法を
選択することが多いです。
そして、
「閉眼法」と「凝視法」には、
それぞれ得意な催眠術があります。
凝視法の代表例は、
- 手が開かない催眠術
- 腕が曲がらない催眠術
- ペットボトルが重くなる催眠術
などです。
現象が起こる対象物が明確な場合は、
その対象物を凝視してもらうことが多いです。
一方で、閉眼法の代表例は、
- リラックス系の催眠術
- 名前を忘れる催眠術
- 好きな芸能人が見える催眠術
などです。
リラックス系の催眠術の場合は、
目を閉じてもらった方がリラックスしやすいので、
よく用いられます。
あと、記憶系の催眠術や、
何かをイメージする催眠術の場合も、
一度目を閉じてもらった方が
成功率が高くなります。
また、催眠術の種類を
3つのレベルに分けて、
閉眼法と凝視法の相性を考えると、
次の表の通りになります。
運動系 | 感情・感覚系 | 記憶系 | |
閉眼法 | △ | 〇 | 〇 |
凝視法 | 〇 | 〇 | △ |
ただし、運動系の催眠術でも、
「椅子から立てない催眠術」の場合は
閉眼法がよく使われるので、
あくまでも
傾向のお話になります。
また、全ての催眠術は、
どちらの方法を選択しても
掛けることができます。
なので、
「閉眼法」と「凝視法」の両方のかけ方を
一度試してみることをお勧めします。
第三の方法「開眼法」とは?
![第三の催眠術の方法-開眼法](https://sso-school.com/wp-content/uploads/2021/11/third-hypnosis-method-eye-opening-method.jpg)
最後にもう1つ、
別の方法をご紹介します。
「開眼法」と呼んでいますが、
「目が開いた状態で催眠術をかける方法」も
存在します。
例えば、
「手が壁から離れなくなりました。
ピタッとくっついて離れません。」
といきなり掛けても、
本当に手が離れなくなります。
この時は、別に目を閉じているわけでもないし、
一点を凝視してもらっていたわけでもありません。
普通に目を開いている通常の状態なのに、
催眠術師にいきなり言われて
すぐにかかりました。
なので、
「目を閉じる」
「一点を凝視してもらう」
というのは、あくまでも、
催眠術をかける準備のお話です。
本当に大事なのは【5つの手順】なので、
「〇〇法」というのは準備だと
捉えておいてください。
まとめ
- 〇〇法は、催眠術の準備段階を指す言葉
- 閉眼法は、目を閉じてもらう
- 凝視法は、一点を凝視してもらう
- 催眠術の種類ごとに相性の違いはあるが、
全ての催眠術はどちらでも掛けることが可能 - 開眼法(目を開けた状態)で
催眠術を掛けることも可能
「催眠術のかけ方」を
もっと詳しく知りたい方は、
まずはこちらをお読みください。