
テレビ出演経験豊富で、催眠術スクール運営6年の
プロ催眠術師城咲蓮が解説します。


催眠術って本当?
結論から言うと、催眠術は本当にあります。
たしかに、
「催眠術を体験するまで信じられない!」
という気持ちは分かります。
ただ、催眠術スクールを長年運営していて感じるのは、
「催眠術は本当にあるんだろうなぁ」と思っている方が、
近年は急速に増えているということです。
なぜ、増えて来たのかと言えば、
テレビやYouTubeで催眠術を見る機会が
圧倒的に増えたからです。
テレビの企画で芸能人が催眠術に掛かったり、
有名なYouTuberの方が催眠術の動画をアップしたりと、
日常生活の中で催眠術を目にする機会が増えてきました。
以前までは、たま~に放送されているくらいだったので、
「どうせヤラセでしょ?」
と思う方がたくさんいました。
でも、現状のように
催眠術の動画を頻繁に目にするようになると、
催眠術への捉え方が変わってきました。
「あれ?本当にあるんじゃないのか?」
と思う方が増えて来たのです。
もし、催眠術がやらせだとしたら、
テレビやYouTubeは演技でかかっているフリをしているだけで、
全て嘘だという事になりますが、
それにしては数が多すぎて不自然ですよね。
また、リアクションが大きい人が
掛かっていると嘘っぽく見えますが、
誠実で嘘をつかないような有名人も
催眠術に掛かっているのを見ると、
「本当にあるんだ!」
と感じる人が増えているようです。
テレビの催眠術がニセモノっぽく見える理由

やらせっぽく見えるんですか?

予備催眠とは、
事前に催眠術を掛けておいて
いつでも掛かりやすい状態にしておくことを言います。
つまり、テレビの催眠術の場合は、
楽屋などで一度催眠術を掛けておいて、
本番の時にすぐにかかるようにしている場合が多いのです。
なので、テレビの催眠術は、
催眠術師が何か言うだけですぐに催眠術にかかるので、
ヤラセっぽく見える場合が多いのです。

「かんさい情報ネットten.」に出演した時も
予備催眠をしたんですか?
催眠術に掛かるところを最初から全部撮りたいってことで、
予備催眠は無かったよ。


すぐに掛かるものなんですか?
数分で済むからね。

なぜ催眠術にかかるのか?


なぜ、催眠術に掛かるのかと言えば、
「潜在意識」が大きく関わっています。
まずは、こちらの図をご覧ください。

「意識」よりも「潜在意識」の方が、
はるかに巨大な力を持っているのです。
そして、催眠術では
この潜在意識にアプローチをしていくことで、
意識では抵抗できない状況を作っていきます。
例えば、「椅子から立てない催眠術」を掛けた場合は、
本人の意識では立とうとしているのです。
でも、潜在意識がそれを許してくれません。
潜在意識が「立てない!」と思い込んだら、
本当に立てなくなるのです。
(まるで金縛りにあったように)
これは、イメージとしては、
1人対10人で綱引きをしているようなものです。

絶対に潜在意識が勝ちますよね(笑)
こうして、催眠術に掛かると、
自分の意識通りには動かなくなってしまうのです。
潜在意識と臨場感


潜在意識が強く思い込むことで、
人は催眠術に掛かります。
では、どうすれば潜在意識に
思い込みを作ることができるのでしょうか?
ここに、「臨場感」というキーワードが関わってきます。
例えば、小説を読んで泣く人もいますよね。
これは、現実の世界よりも、
小説の世界に臨場感を感じているためです。
このように、臨場感を感じている世界に
人の身体は反応してしまうのです。
催眠術の仕組みと原理もこれと同じです。
催眠術の場合は、
「催眠術師の言った通りになる世界」に
強く臨場感を感じています。
すると、催眠術師が言うことを、
潜在意識が叶えようとしてしまうのです。
「目が開かない!」と言えば開かなくなり、
「手が固まる!」と言えば固まります。
これは、イメージとしては、
ドラえもんの秘密道具の「もしもボックス」に近い状態です。
もしもボックス
出典:https://ameblo.jp/
もしもボックスとは、
「もしも○○な世界だったら」というだけで、
全ての望みが叶う秘密道具です。
催眠術に掛かるのも同じで、
「あなたは〇〇になる!」と言えば、
本当にその通りになってしまうのです。

潜在意識にアプローチをすることで、
色んなことができるようになるよ。

催眠術の仕組みは科学的に解明されているの?


「催眠研究」は有名だよ。

催眠術の科学的な研究もずっと昔から進められています。
一番有名なのは、20世紀を代表する心理学者である
スタンフォード大学のアーネスト・ヒルガード教授の「催眠研究」です。
ヒルガード教授による
1950年代の研究によって、
- 軽トランス(運動系)
- 中トランス(感情・感覚系)
- 深トランス(記憶系)
の分類など、現代にも通じる
催眠術のかけ方が確立されました。
また、催眠術に掛かっている最中に、
脳内で何が行われているのかの研究も
アメリカなどを中心に盛んに行われてきました。
一例を挙げると、
催眠状態の時は、脳内ホルモンの
ノルアドレナリンの分泌が急速に増え、
睡眠の一歩手前の状態に近い事も分かっています。
実際に催眠術に掛かった方に感想を聞くと、
「夢を見ているような感覚」と答える方が多く、
現場の声が科学的な研究データとも一致しています。
このように、心理学だけではなく、
脳科学の分野でも催眠の研究は進められており、
心理療法や日常生活に活かす方向で
応用されています。
催眠術と潜在意識の活用法
催眠術と潜在意識は、
色々な分野で活用されています。
まず、潜在意識が味方になれば、
様々な自己改善に応用できます。
例えば、
- 自分の性格を改善する
- 自分に自信を付ける
- セルフイメージを上げる
- ポジティブになる
- コミュニケーション能力アップ
- 禁煙・禁酒ができる
- ダイエットをする
などもできるようになります。

楽に自己改善ができるようになるよ。

最後に
催眠術は一見すると不思議に見えますが、
科学的な研究も進んでいて
理論も解明されています。
催眠術についてもっと詳しく知りたい方は、
こちらの記事をご参照ください。
⇒催眠術の簡単なかけ方と原理・仕組みをプロが解説!嘘やヤラセではない!